鎌倉 名越えの切通し

名越切通し(なごえきりどおし)は神奈川県鎌倉市南東部から逗子市に抜ける道であり、鎌倉七口のひとつである。名越切通しは戸塚宿から浦賀へ続く浦賀道の一部でもある。切通しを含む名越路(名越坂とも)は、より南側にある小坪路とともに、かつては鎌倉から三浦半島へ連絡する数少ない陸路であった。鎌倉側の地域名ともなっている「名越」の名は、この道が峻険で「難越」(なこし)と呼ばれたことに由来すると言われる。鎌倉側から見て、名越路の左側の尾根筋は、鎌倉防衛の拠点と伝えられる「大切岸」(おおきりぎし)と「平場」を交互に組み合わせた構造が約1キロメートル続く。鎌倉幕府にとって衣笠城を拠点とする三浦一族は大変な脅威であり、対する防衛の最重要拠点であった。途中には、やぐらが密集した「まんだら堂やぐら群」がある。逗子側出口近くの切通しは特に狭隘で、「おおほうとう」(大空洞)と呼ばれる。鎌倉から金沢六浦津(現在の横浜市金沢区)方面への朝比奈切通しが重要路線として大規模に整備されたのに対し、名越切通しは狭く通行しづらいが鎌倉七口のなかでも、初期に近い姿をよく保っているとも言われる。現在は付近を横須賀線と神奈川県道311号鎌倉葉山線がトンネルで通過しており、一般に交通路としては利用されていません。

最終更新日:2012年10月22日

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