蕎麦の刈り取りもコンバインの時代

長野県茅野市北山柏原に蕎麦の収穫時期に合わせて取材に出掛けました。海抜1200メートルの高原地帯は野菜や穀物が採れる限界点だそうですが、ここ柏原は正にその限界の穀倉地帯で主力の水田の米が黄金色に染まっていました。
この地の風景はここ30年間、変わることなく守られてきたそうです。部落の申し合わせで高い建物は建てずに昔からの民家が立ち並んでいます。又、この地は水質に恵まれ、綺麗な水に育まれた野菜や穀物の味が良いと誇らしげに話す村人に出会いました。
蕎麦の栽培は年2回可能だそうですが、2回のうち、その1回の栽培時期にもずれがあるようです。私たちが訪ねたこの時期が主体で実りを迎えた蕎麦をコンバインで刈り取っていました。霜を被ると実が落ちてしまうので、その前に刈り取ってしまうのだそうです。 ここ茅野ではもう一つ新しい名物が誕生していました。農協のお年寄りたちが品種改良を重ねながら作り上げた蕎麦で、霜を浴びさせてから収穫が出来る実の落ちない蕎麦です。霜を浴びた蕎麦は甘みと風味が増して何とも云えない蕎麦になります。特に新蕎麦を楽しむ人たちにとっては栽培量に限りがある分、幻の蕎麦とも呼ばれています。

最終更新日:2011年11月18日

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