夏は酔わずに紅茶で乾杯

今年もアイスティーのおいしい季節になりました!それを言うなら「ビールのおいしい季節になりました」でしょ!?と言う声も聞こえてきそうですね。今年は5月から全国各地で夏日並みの最高気温が観測され、例年よりも早くからビアガーデンが賑わいを見せているようです。
紅茶は、今でこそ英国文化の象徴ともいえる国民飲料ですが、英国での茶(緑茶・中国茶の発酵茶を含む)の歴史は、わずか400年余りです。当初、茶は上流階級のステイタスシンボルとされるほど高価なもので、19世紀に一般大衆にまで喫茶の習慣が定着するまで、労働者階級の人々は、日常的にイギリスの伝統的なビールであるエールやジンなどのアルコールを飲んでいました。産業革命により、多くのストレスを抱えるようになった労働階級の人々は、アルコール漬けになり、酔っ払って出勤することも日常茶飯事でした。そして、飲み水の衛生環境が悪かった当時、喉の渇きを潤すため、水代わりに子供たちまでもがアルコールを飲んで生活していたというのですから驚きです。
そのような状況から、支配階級の人々は、労働者たちが泥酔して働かなくなることを恐れ、禁酒(節酒)運動が進められることとなりました。その際、アルコールの代替品として推奨されたのが紅茶だったのです。紅茶は、人々をリフレッシュさせ、喉の渇きを潤し、水を沸かしていれるので子供から大人まで健康を害することなく安心して飲めるということもあり、紅茶は国民飲料への道をたどって行きました。
最近、日本では、アイスティー用の水出し紅茶や水を注ぐだけですぐに楽しめる濃縮ポーションタイプも販売されています。夏は、ついついビールを飲み過ぎてしまうという方も、今年の夏はアイスティーで乾杯!なんていうのはいかがでしょうか?

最終更新日:2008年06月05日

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